bzip2コマンド
gzipと同様にファイルの圧縮・展開を行うためのコマンドです。
bzip2形式のほうが圧縮率が高く、データ量をより小さくできます。
ただし、圧縮・展開にはgzipより長い時間がかかります。
ファイルサイズを重視したい場合によく使われます。
bzip2によるファイルの圧縮
書き方
bzip2 圧縮元ファイル
例
bzip2 ps.txt
結果
ps.txt.bz2
bzip2コマンドで圧縮したファイルには、bz2という拡張子が付けられます。
bzip2による圧縮ファイルの展開
圧縮ファイルを元に戻すには、-dオプションを利用します。
例
bzip2 -d ps.txt.bz2
結果
ps.txtで展開される
bzip2 -dの代わりに、bunzip2コマンドでも代用できます。
例
bunzip2 ps.txt.bz2
結果
ps.txtで展開される
bzip2による標準出力への出力
-cオプションを指定すると標準出力に出力されます。
例
bzip2 -c ps.txt > ps_test.txt.bz2
結果
ps.txtがps_test.txt.bz2に圧縮ファイルとして保存される
tarとbzip2を組み合わせる
tarコマンドには、bzip2形式でファイル圧縮する機能も組み込まれています。
jオプションを使います。
例
tar cjf dir2.tar.bz2 dir2
結果
アーカイブと圧縮(bzip2形式)がされたdir2.tar.bz2ファイルができる。
その他の圧縮形式
bz2形式よりもさらに高圧縮率のファーマットとして使われるのがxz形式です。
使い方はgzipコマンドとほぼ同じです。
時間はかかるが、高圧縮です。
tarコマンドには、xz形式でファイル圧縮する機能も組み込まれています。
J(大文字)オプションを使います。
例
tar cJf dir2.tar.xz dir2
結果
アーカイブと圧縮(xz形式)がされたdir2.tar.xzファイルができる。
zipコマンド
アーカイブと圧縮を同時に行うコマンドです。
zipで圧縮したファイルには慣習として.zipという拡張子を付けます。
zipコマンドで圧縮する
書き方
zip -r 圧縮ファイル名 圧縮対象パス
例
zip -r dir1.zip dir1
結果
dir1がdir1.zipという圧縮ファイルになります。
-rオプションは、指定したディレクトリの下に含まれるファイルもまとめて圧縮するためのオプションです。
圧縮ファイルの内容確認
zipinfoコマンドを使用します。
例
zipinfo dir1.zip
結果
圧縮ファイルの中身が表示されます。
zipファイルの展開
unzipコマンドを使います。
例
unzip dir1.zip
結果
展開されdir1が作成されます。
-qオプションを指定すると、処理中のファイル名を表示しなくなります。
パスワード付きzipファイル
パスワード付きのzipファイルを作成するには、-eオプションを使います。
例
zip -er dir1.zip dir1
Enter password: 000
verify password:000
結果
パスワード000が付いたdir1というzipファイルが作成されました。
verifyとは確認という意味です。
unzipコマンドで展開するとき、パスワードが聞かれるようになりました。
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