自己紹介
土木の公務員として9年働きました。
仕事を辞めると上司まで伝えた。
準備
辞めることを上司へ伝えるにあたって、わたしは伝える内容を文書として書き起こしました。
辞める理由、金銭的なこと、家族との今後、住居についてなど聞かれそうなことも仮想門として用意していました。
ポイントは、辞める理由が「前向き」であること。
「仕事や人間関係が辛い」だと異動や業務量改善を提案されます。
「辞めるための理由」は真実を述べるのではありません。
今後も働く上司たちを卑下する内容でも駄目です。
一生懸命働いているのに、否定されたら反発しますよね?
「前向き」な誰も傷つかない理由にすることが、すんなり辞めることを伝えるコツです。
テンプレートとして使えるのが、「自分のやりたいこと、興味があることが見つかった」です。
伝える順番
「辞める」ことを伝えるのも、それぞれの立場を踏まえたほうが順調に進みます。
係長→課長→部長という流れで、わたしは伝えました。
わたしの場合、課長に話したことで、部長へも繋いでくれて説明が楽になりました。
疲れます
辞めるにも、かなり体力を使います。
なんたって、通常業務に加えて、辞めるための口述、段取りが必要ですからね。
辛くて辞めたいのに、さらに大変になる。
正直、心が折れそうでした。
辞めるから、社宅の引っ越し準備やidecoの手続きなどなど
まだまだやるべきことがたくさんあります。
ですが、一番大変なので「辞めることを伝える」です。
ここまでできたら、8割方終わったようなもんですね。
ブレそうになる
わたしは、人と話すのが得意ではありません。
上司へ伝えるのがとてもしんどくて心が折れそうになりました。
「本当に後悔しないのか」「家族がいるのに生活させられるのか」と言われるとわかっていたことを、実際に言われます。
実際に他人から言われると、とても心を揺さぶられます。
自信がなくなり、家族に申し訳なくなります。
そんなとき私は、辞めたい理由をまとめたメモやこのブログ、会社に行くのが辛く玄関前で震えていた自分を思い出しました。
「仕事なんていくらでもある」と精神科に通いボロボロになっていた私を励ましてくれた妻を思い出します。
「公務員を辞める自分はおかしいのか?」と自問します。
それでも、嫌なものは嫌なのです。
わたしが「限界、もう無理」と思った気持ちはわたしだけの特別なもので、他人と比較するものではありません。
まいにち
仕事も辞めると伝えたので、もう、辞めることは確定です。
先延ばしにもできません。
正直、胸が躍っています。ワクワクしています。
今まで見ていた街並みに色がついた感覚があります。
もちろん不安もあります。
わたしはエンジニアになりたいのですが、就職先があるか、心が折れずにやっていけるのかと。
でも、そんなときは「心を燃やせ」と煉獄さんの言葉を思い出します。
「進め!進めー!!」と進撃の巨人の一コマを思い出します。
私は、自分を変えたかった。
3年ごとの異動で毎回初心者なので、いつまで経っても自信がつかない。
人と目を合わせず、俯きながら歩く自分。
自信がないから声が小さい自分。
週5日8時間以上の苦痛に耐える毎日。
明日が怖い毎日。
何事もありませんようにと祈る毎日。
いつかは、またいつかは。と変わった自分を妄想しては、同じ不安な毎日を過ごす日々。
興味のない土木という仕事。
専門用語は頭に入ってこない。覚えることを無意識に拒否している自分。
楽しそうに真剣に、工事内容や計画を協議する職場の人をみて、吐き気と疎外感を覚える毎日。
自分には何もない、何もできない、何もつくりだせないと自分を自分で傷つける毎日。
余裕がなく、季節の移ろいにも何にも興味が持てない毎日。
職場の人とは相容れないとわかり、興味も持てず、友達も作れず孤独で疎外感を感じる毎日。
辞めることが確定すると
今までは、公務員を続けることが当たり前だと思っていたし、辞める人を変わってるなと思っていました。
しかし、辞めることが確定すると、公務員を続けることは決して当たり前ではないと自然に思えるようになってきました。
あくまで、ただの職場。
民間も含め数多ある職場。
公務員を辞めたら死ぬ と深刻に考えていたことがばかみたい。
日本は恵まれているので、就職支援も金銭的支援もあります。
わたしは挑戦して人生をよりよくするために一歩踏み出した自分を褒めます。
よりよい自分になるために。
自分を好きになるために。
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