bashのオプション(その1)

bashでは、さまざまな機能を利用するためにオプションを指定することができます。
setコマンドで、オンとオフを切り替えます。
set -o オプション名
でオプションがオンになります。
set +o オプション名
でオプションがオフになります。
オプションの例
ignoreeof
Ctrl+Dを押してもシェルを終了しない。
noclobber
既に存在するファイルをリダイレクトで上書きしない。
noglob
パス名展開を無効にする。
bashのオプション(その2)

bashでは、さまざまな機能を利用するためにオプションを指定することができます。
shoptコマンドで、オンとオフを切り替えます。
setコマンドとshoptコマンドの違いは、指定できるオプションが違います。
shopt -s オプション名
でオプションがオンになります。
shopt -u オプション名
でオプションがオフになります。
オプションの例
autocd
ディレクトリ名のコマンドを実行すると、それがcdコマンドの引数に指定されたものとして実行される。
dotglob
/や?を使ったパス名展開の結果に、.(ドット)で始まるファイルも含める。
cdspell
cdコマンド実行時、ディレクトリのちょっとしたミスタイプが自動修正される。
globstar
パス名展開で*というパターンを使うと、サブディレクトリまで含めたすべてのファイルにマッチする。
histappend
bashを終了するとき、履歴ファイルにコマンド履歴を追記し、上書きしない。
シェル変数

シェル変数とは、bash内部で使用される変数のことです。
変数名=値
でOKです。
空白を含む場合、’(シングルクオテーション)で囲みます。
=の左右に空白は入れません。
プロンプト変数

プロンプトを設定することができます。
プロントとはコマンドラインの先頭($)のことです。
PS1=’設定したいプロンプト’
でOKです。
\uを指定すると、ユーザー名を表示します。
\wを指定すると、カレントディレクトリを表示します。
\nを指定すると、改行できます。
コマンド検索パス

シェル変数「PATH」は、コマンドを実行する際にシェルがコマンドの実態ファイルを探すディレクトリを指定します。
echo $PATH
でOKです。
Linuxでは自分で独自のコマンドが作れます。
保存場所は、~/binというディレクトリが使われます。
次の設定で、~/binをコマンド検索の最後に追加できます。
PATH=”$PATH:~ /bin”
でOKです。
言語を識別

言語を特定するには、識別子ロケール(Locale)を設定します。
現在使用しているロケールを見るには、
echo $LANG
でOKです。
その他のシェル変数
コマンドライン履歴関連のシェル変数
HISTFILE
コマンドライン履歴を保存するファイル名
HISTFILESIZE
履歴ファイルに保存するコマンドライン履歴の最大行数。
HISTSIZE
コマンドラインを履歴を保持する最大行数
シェルの状態関連のシェル変数
HOME
ホームディレクトリ
SHELL
ログインシェルのパス
PWD
カレントディレクトリ
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