自己紹介
9年目の土木系公務員です。もう心身ともに限界なので、今年度で辞めます。
辞める理由「なりたい将来像がいない」
辞める理由として、自分が将来「この人みたいになりたい」と思える上司がいないためです。
どの人も、毎日仕事に追われ、問題が起こらないことを祈り、やることは重箱の隅をつつくばかりの書類作成と問題の火消しばかり。
そして、慣れたころには3年ごとに部署異動があり、また、初めから業務を覚える。
いつまでも経っても、不慣れな業務を必死に行い、慣れたころに異動する。
前に人の火消しか、爆弾を隠すことばかり。
自分で何か生み出したり、クリエイティブなことをするわけでもなく、住民や議員、上司を納得させるためだけに働く。
議会の時期ともなれば、常に残業し、何も世に成果物を生み出さない書類作成の山。
深夜まで残業し、50代になっても疲弊するばかりの毎日。
いくら頑張っても、民間で通用するようなスキルは身につかず、もらえるのは薄給のみ。
唯一の希望は、退職後の天下り先での再就職の権利くらい。
家族との時間を犠牲にして、自分の成長にならない業務をひたすら行う毎日、、、給料も安いのでFIREで早期退職も叶わない、、、ずっと、、、ずっと、、、不安に苛まれながら働く毎日、、、、
土木に興味がある人は、少なからず考えながら仕事をしているので、なんとか仕事の形を整えている。
土木に興味がないであろう人は、常に指摘や叱咤されて、最低限の火消しを必死にやっています。なにが楽しくて仕事しているんだろう。
わたしは、「土木に興味がない人」なので、おそらく私の将来は、最低限の火消しをプライドをボロボロにされながら仕事して、いつかメンタルダウンする、、、そんな未来しか見れません。
わたしが出会った上司たちは、みんな、人生をいきいき楽しく生きている人はいませんでした。
公務員という「安定」のエサがぶら下がっている環境で、怒られないように、必死に業務をこなしていました。
いまでは、民間でも法整備が整って、簡単にクビにできないとききます。また、民間なら会社都合なら失業保険ももらえます。
公務員はクビにはあんらなくても、自己都合で退職したら、失業保険が出ませんし、スキルも身に付きません。
民間はクビになっても、失業保険があるし、他社で生きるスキルが身につくでしょう。
今は、公務員のほうがトータルでみれば、リスクが高くなっています。
土木が好き、行政の仕事にすごく興味がある、自分や家族より住民の幸福のために働ける、そんな人だけが、土木系公務員を全うできると思います。(そんなひとは稀ですが)
権力が好きで、出世するのが好きな人もいます。
しかし、県庁の場合、国の人が出向で来て、あっという間に、部長や課長になります。
ポッと出のどこの馬の骨かわからない人が、県のために必死に働いて、嫌な仕事もこなしてきた職員より、偉くなります。給料も高くなります。
自分より年下の国の職員に、あーだこーだと指示され、仕事が増え、追い詰められて、、、、
果たして、盲目に県のためと必死に頑張って、何が得られるのでしょうか。
いくら頑張っても、自分の実績にも、スキルにも、給料にも反映されない。
ひとつ解決しても、新たな問題が降りかかる。問題が降りかからないことを祈る毎日。
家族との時間も削られる。
無駄で非効率な業務、組織が大きいゆえの無駄だらけの職場環境、明るい将来が見えない環境、、、
県庁職員であるため、住む場所も限られて、その土地にずっと縛られる、、、自由に住む場所も変えられない。
自分の人生もコントロールできない。
必死に頑張っても、世間は叩きやすい公務員を非難し、職員が減らされる。
技術の進歩で仕事は増えているのに、職員は減る。ひとり当たりの負担が増えて、ミスが発生し、世間が非難して、また、人が減る。
職員個人は減給や懲戒免職で報われない。公務員として残れても、自分のミスを閉鎖的な人間関係の中で、陰口を叩かれる。
これで、どうして働けるのか
まとめ
職場になりたいと思える上司がいないです。
将来の自分を重ねると、悲しくなります。
自分と家族との時間を犠牲にして、残業ばかりする。
スキルも身につかない。
手元に残るのは、薄給料と文書作成能力のみ。
3年ごとの部署異動で、いつまでたっても、仕事に慣れない。
わたしは、家族を愛しています。
家族との時間を大切にする生き方を模索したい。
住む場所を自由に選びたい。
人は本来、自由なはずだから。
日本は恵まれていて、住む場所の自由も、職業の自由も認めてくれている。
わたしは、無様でも、わたしの理想とする生き方を模索する。
ではまた。

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